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過去に掲載した技術紹介
FRP一般成型品製作工程(エアロパーツ) FRP一般成型品製作
工程(エアロパーツ)
FRP防水 FRP防水 耐蝕FRP・耐蝕樹脂 耐蝕FRP
フェノールFRP フェノールFRP フィッシングボート フィッシングボート  

FPP防水について説明しております。
ご興味のある方は楽しんでいって下さい。

FRP防水とは、一般的にはガラス繊維にポリエステル樹脂を塗布する一般FRP成形品と
同じように思われるでしょうが、実際には、使用する樹脂も違い、目的に対する工法にも
違いがありますこの章では、各目的の違いと考え方の違いを端的にお話しましょう。



一般的なFRP成形物
ガラス繊維に樹脂を塗布する段階では、出来る限り樹脂を絞り、ガラス繊維のコンテント(挿入質量)を上げるように積層し、ガラス繊維コンテントを上げる事で、曲げ、引っ張り等の強度をあげ樹脂量を絞る事で、軽量化を図る事を目的とした工法によるものです。すなわち、ここでの主役はガラス繊維と言う事になるでしょう。  

FRP防水
ガラス繊維に樹脂を塗布する段階で、出来る限り樹脂を多く含ませるような感覚で、ガラス繊維を中心にサンドイッチする様に、積層します、感覚的には、ガラス繊維が鉄筋、樹脂がモルタルと言った様な構造ですね、樹脂のコンテントを上げる事で、より多くの防水性と柔軟性を確保する事を目的とした工法によるものです。  

上記の工法理念の違いはお分かり戴けたでしょうか?私は、FRP成形物に精通されている方々、FRP防水に精通されている方々が双方の分野に置いて重大かつ、初歩的ミスの原因の1つに、この工法理念の違いと思い込みによる要因が少なからず有ると思いますが、どうです…思い当たるふしはありませんか?  


ここでは、弊社取扱商品に関係無く、弾性FRP防水について話を進めます。
a 目視による表面状態のチェック
亀裂、剥離が無いか、特に立ち上がり部分と平面部の接点、又はジョイント部分が有る場合は隙間等のチェックをまずは目視にて行う。

b コンクリート・モルタルの汚れチェック
皮スキ、ディスクサンダー、にて除去しましょう。
この時に、泥、水の溜まる個所をチェックしておくと凹凸調整時、役立ちます。

C 木ハンマーによる打診チェック
目視チェック時に出た状態の悪い周辺部を中心に、木ハンマーにて、浮きあがり等が無いか再度チェックし不良個所の状態を把握する、この時に、マジック等にて指示書きしておくと後で項目別に作業出来るので便利ですよ。
カラーチェック出来れば最高です





a 湿潤面、水溜まりの処理
全体的に湿っていると思われる場合は施工ストップ!日数を開け乾燥確認後に施工しましょう。部分的な場合はバーナー等で強制乾燥後に施工をするように心掛けて下さい。
FRPの樹脂は固まるまでは、水分を非常に嫌いますし、水分に触れると硬化しなくなります、この工程は慎重に行うようにして下さい、剥離、硬化不良、等の重大クレームを引き起こす原因になる事が多々ありますので慎重にネ!
 

b 下地チェック時のモルタル等の浮き、剥離部分の修正
浮き上がりの激しい部分は撤去し、新にモルタルの塗り直しをしましょう。
出来れば樹脂モルタルが良いですね!
亀裂部分はサンダー等でV溝に広げ、パテ、モルタル等を旨く使い分けて修正しましょう。
もう1度、全体を目視チェック!忘れた所は無いかナー!*(補修の際、必ず、モルタル、パテ等を施す部分に湿式硬化型ウレタン等のプライマーの事前塗布をする事を忘れないでちょ〜 よ!)


c コンクリート・モルタル表面処理
凹凸を良く見て、水流を考えて、水溜りが出来ないように、凹部は、樹脂モルタル、パテ等で平滑に全体の水流を考えながら、ディスクサンダー等で平滑に仕上げましょう。
(この時に、チェックしておいた、泥、水の溜まる個所を凹凸調整に役立てよう。
 

d R取り作業
出ズミ個所がある場合は、ディスクサンダー等でR取りをしましょう。入ズミ個所は、パテ等でRを付けましょう。
出ズミ、入りズミ個所のR取りをしっかり行う事で、後の積層、脱泡作業が楽になり、クレーム原因の剥離、気泡混入(エアーピンホール)の発生を防げます。
 

e 表面清掃
作業時等に出た、粉塵等をほうき又は掃除機等を用いて、完全に、清掃しましょう。
この時に、ただ漫然と清掃するなよ!表面の調整不良が無いかチェックしながらしょうゼ”!
 


湿式硬化型ウレタンプライマー〈またはビニールエステル系プライマー〉を均一に塗布しましょう。
コンクリート・モルタル等の表面の吸い込みを見ながら、均一にかつ、十分に染み込ませるように塗布しましょう。
 

a 仕様の再チェック
作業仕様書等の配合比、u当りの樹脂の使用量の再確認を行います。
ポリエステル樹脂、硝子繊維等のu当りの使用量を確認、必ず指示量を積層する様にしましょう、特に、硬化剤等の配合量は確実にチェックしないと、作業中に固まってしまい失敗の原因になるよ!ここでは、使用量と配合比量がチェックポイントになると思います、慎重にね!
 

b 下塗り作業
ポリエステル樹脂を、単体でローラー塗布します。
均一に、ムラ無く塗布しますが、この段階での注意点は塗ると言うより、のせる感覚で施工しないと、規定量は塗布出来ないと思います。
 

c 積層作業
ガラスマットに、ポリエステル樹脂をローラーで含浸塗布します。(積層用と同樹脂を使用)白色のガラスマットは、ポリエステル樹脂が染み込む(含浸)と半透明に濡れますので状態を確認しながら均一にムラ無く積層しましょう。
ガラスマットの重ね巾は、50o以上は取るようにし、端末は手で揉みほぐし、出来る限り重ね段が目立たない様に仕上げましょう。

d 脱法作業
ガラスマットに、ポリエステル樹脂をローラーで含浸塗布後、積層中に混入した、大小の気泡を脱泡専用ローラーで抜き、重ね段等の部分を平滑にする作業です。
半透明の中から、大小の気泡を見つけ、ローラーにて気泡を除く作業になるので非常に見落としが多くなります、注意しようネ”また 余りゴシゴシとガラスマットを押え過ぎると、平滑性が損なわれるので、あくまで優しく”作業を進めてネ!
このc、dの作業は、2回3回と繰り返し重ね塗りする工程ですから、各メーカーの仕様に基づき作業を進めて下さい。

e 表面調整
マット積層時の跳ね上がり、樹脂玉、マット重ね段、等を硬化確認後、ディスクサンダー等で凹凸調整する作業です。
表面状態の仕上げが左右される作業ですから、手を抜かずに凹凸を拾って、十分過ぎるくらい平滑に作業し、今までの工程チェックも行い、気付いた個所の補修もこの段階で仕上げましょう。
後で悔やむぞー”手を抜くな〜!
 

f 上塗り作業
ガラスマット目を押え、表面を樹脂コートする作業です。(積層用と同樹脂を使用)
ムラ無く塗布しますが、表面調整作業済みなので、ポリエステル樹脂の表面平滑性に任せた自然な作業を心掛け、樹脂溜まり、樹脂ダレにだけ注意してくださいネ!
 

着色塗料を塗布し紫外線や雨水等から防水層を保護し美しく仕上げる作業です。塗料の種類は各メーカーによって、ポリエステル系、ウレタン系と様々な特色を持った商品が有りますので、各メーカー仕様を用いて頂ければ良いでしょう。
ここでも、また均一にムラ無くですが、防水層保護目的が加味されますので下地が見えない事と膜厚が極端に厚くならないように気をつけて下さい。
 
防水納まり図例
かきこみ及び入隅処理
出隅処理
金属笠木
水切りアングル
サッシ廻り
ドレン縦型廻り
ドレン横型廻り
基礎廻り
貫通パイプ廻り
立ち上がり巾木部
手摺金物取合部

簡単にFRP防水の工程を説明しましたが、まだまだ”防水…イヤ” 
FRPについての注意点等は説明しきれません、簡単なようで奥が深いFRP!
疑問点、商品、技術的問合せ等は、ご連絡下さい。
わかる限り、お答えします。ヨロシク”待ってまーす!(^^)

当社は、FRP防水のみならず、FRPに関する様々なノウハウを持ち、
各種製品もお取扱いしております。
FRPについて検討されておられる方は是非ご連絡下さい。


お問い合わせ
電話 06−6383−2851 FAX 06−6382−5821
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